日本、〒871-0037 大分県中津市宮島町7
7月7日(日)午後1時から午後4時まで、中津市宮島町のリル・ドリームで「豊かな自然を未来につなぐⅡ 〜水辺25年のあゆみと今そしてこれから オムニバス講演会〜」を開催します。入場無料です。駐車場があまりありませんので、乗り合わせでご来場いただけるとうれしいです。
この催しは、今年2月に開催した「豊かな自然を未来につなぐ 〜公的保全の枠組み講演会とトークセッション〜」の第二弾となります。今回は、水辺に遊ぶ会の25周年を振り返りながら、今の中津干潟を見つめ直し、これからの中津の自然環境について考えます。これまで中津干潟に関わってこられた、複数の講師の皆様に、中津干潟との出会い、よりよい中津干潟のすがたなどについて、それぞれの視点を通して語っていただきます。映像出演の講師が多数となりますが、来場いただける講師の方に質問などの受付も予定しています。
出演を予定しているのは、中津干潟の保全に関われてこられた元WWFジャパンの花輪伸一氏、九州大学の清野聡子准教授、中津干潟で永年漁業を営んでこられた田中 清氏、中津干潟の生物相を22年間観察してこられた大阪のNPO南港WLG理事の和田太一氏、中津干潟で採れるアカニシをつかって帝王紫の染色、教材開発を研究されている大分大学の都甲由紀子准教授、大学生に自然と社会との関わりを伝えてこられた杉浦嘉雄日本文理大学名誉教授、干潟の砂泥の動きの研究や中津市との地域連携に取り組んでいらっしゃる日本文理大学の池畑義人教授、子どもラムサール発案者でラムサールセンター副会長の田辺 篤志氏など多彩な方々からお話を聞くことができます。
また、前回に引き続き今回も、湿地保全の世界的なつながりである「ラムサール条約」への指定や国がすすめる「自然共生サイト(OECM)」への登録についても考えていきます。この2つの保全の枠組みは、国立公園や国定公園のように自然環境を強力に保護するというものではなく、むしろ、地域に残された優れた自然を活かながら、生業や観光業、地域商品の販売などに上手に利用することをうたっています。実り豊かな自然と対話しながら、利用し続けられるように、古里の自然を楽しみながら保全しようという試みなのです。登録されると中津市の名を日本のみならず世界の人々にアピールすることができます。単に環境保全に止まらず、地域振興にも貢献できるものなのです。
ラムサール条約と自然共生サイトへの登録は、より多くの中津市民のみなさまのご支援をいただき、All中津で実現していきたいと思っています。そのための私たちも精一杯がんばりますよ。
中津干潟という豊かな自然資産は、次の世代、またその次の世代まで使い続けることができます。一度根こそぎ壊されてしまうと再生は難しいのですが、中津干潟にはまだまだ大きな潜在力が秘められています。大事に使えば、今だけでなく遠い未来まで利用しつづけることができるものです。短期的な利益にばかり目を奪われると本当の宝を見失いかねません。私たちは、先祖から受け継いだこのすばらしい自然を遠い将来まで使い続けられるようつとめていきたいと思っています。
チラシの写真は、水辺に遊ぶ会の25年間の営みをちょこちょこっとピックアップして掲載したものです。