第3回中津干潟アカデミア

12月22日に中津市小楠コミュニティーセンターを会場に「第3回中津干潟アカデミア〜知の集い・未来への種」を開催しました。あいにくの雨模様にも関わらず多くのお客様で賑わいました。大人も子どもも、研究者も一般市民も漁師さんも、遠来の人も近所の人も一緒に楽しく対話を楽しみました。

 

まずは足利理事長のあいさつから。

来賓に奥塚中津市長、粟田教育長がいらっしゃいました。お忙しいところありがとうございました。

中津南高等学校の生徒による発表「Life in HIGATA」う〜んよく調べています。ありがとう。

水辺に遊ぶ会の20周年記念事業として、海ごみの問題について永年調査、啓発活動を続けていらっしゃるJEAN事務局長の小島あずさ様をお招きした講演もさせていただきました。

海に出てしまえばもはやほとんど回収不能の海ごみに私たちはどのように向き合い、行動すれば良いのか?イメージが先走っているけど、単なるブームに終わらせてはならないものだと聞いている人たちも感じているようでした。

受付看板嬢のお二人。お客さんがいっぱいで大忙しでした。お疲れ様です。

当会主催の中津の海の絵コンテスト。今年は874点もの作品が集まりました。ありがとうございました。アカデミアの中で表彰式を行いました。

中津の海の幸づくし…舞台裏は火の車!おかげさまで今回もとってもオイシイ、おさしみ、煮付け、フライなどが食べられました。実にゼイタク!

午前の部で発表いただいた和田さん。鳥や干潟に住む生きものたちについてとっても詳しい!簡単に「新種」とか言っていますが、フツーの人に簡単に見つけられるものでは…すごすぎます。。

大分県の試験場で研究している地元中津出身の濱田研究員。今回は「タコ」の研究について発表して頂きました。他の生きものについても発表したいものが一杯有りそうなので、来年以降も楽しみにしています!

群馬大の鵜﨑先生の発表は、干潟の環境の一番ベースとなる砂や泥の動きについて注目した研究で難しいけどとっても重要な研究なんです。継続的なご研究で、だんだんと干潟の自然の姿が浮かび上がってきます。

ここらから、学生さんですね。初めは水産大学校。中津干潟の地下水と生物との関係を調べているKさん。今後さらなる深化にこうご期待。

南の海で研究しているSさん。中津干潟でもナベカ(魚)がなんで一ヶ所にあつまっているのかフシギ不思議と言っておりました。

Sさんは鹿児島吹上浜で研究中。波打ち際にも生きものたちは一杯元気にいきているのです。個体密度の調査はとっても大変そうです。

Nさんの研究は、ハマトビムシの形態についてで、まぁ細かい細密画のようなスケッチを描いておりました。

Sさんの研究は、肉食性の巻き貝に果たして好き嫌いがあるのか!というテーマです。グルメな巻き貝は果たして存在したか!

Sさんと同じ肉食性巻き貝を共同研究をしたAさんは今マスターコースの真っ只中。3年でエレガントにまとまる研究を目指したものの、自然の複雑さにびっくり。

ここからは日本文理大学。Gさんは、自然観察会がこどもの自然観に与える影響について調べています。観察会では子どもと水辺に埋まりながら遊びました。

Hさんは、カブトガニの産卵場の研究です。測量したり、卵を探したり、粒度分析ではフルイをふるったりと結構大変です。

Sさんは、中津干潟の一部の大新田海岸の海岸林の調査をしています。海岸林の機能や保全活動について調査してくれています。

Kさんは、干潟ではなくて、野依新池というトンボがいっぱいいる中津市内のため池の自然について調べています。どうまとめるのか期待してますよ!

一人だけの3年生で肩身が狭い。しかも、発表で中津干潟と直接関係ないけど〜とか言っちゃって会場の笑いを誘うムードメーカー来年は、壇上で発表してね。

大分大学の都甲先生。今回は、マイクロプラスチックと繊維の関係を鋭く指摘した研究をいただきました。考えてみれば化繊のほとんどは石油由来なんですよね。

水辺に遊ぶ会の太田さん。今回はオオシンデンカワザンショウという小さな小さな巻き貝の研究を面白く、楽しくご紹介。

中津の海の絵コンテストの表彰式も行われました。受賞されたみなさんおめでとうございます!

ここからは、午後の部ブース別発表です。水辺のコーナー海ごみを中心にお話をしました。

水産大学校のコーナーでは魚釣りゲームもありました。子ども達に大人気でした。お兄さんお姉さんもカブリモノでお出迎え!

オオシンデンカワザンショウコーナーの賑わい。学生も一般市民もこの小さな生きものに注目!

ポスターを通して、いろいろ対話するのはとっても楽しい物です。質問、応答、新たな視点の獲得、いろいろです。

学生さんも満面の笑み。研究中の苦労も新たな発見があれば一気に吹き飛びますよね。

土木環境コーナーでは、代表世話人の池畑先生が説明に奔走!学生君は他のブースとの対話に夢中です。

対話しながら、メモをとる人、写真を撮る人、質問の嵐をぶつける人いろいろな楽しみ方があります。

記念講演の講師小島さんもとても楽しそうでした。足利理事長もいっしょに海ごみについて皆さんと対話中です。

最後の締めは、日本文理大学の池畑先生にお願いしました。大学と市民との交流の意義、自然環境保全への理解の浸透など、成果と課題についてお話いただきました。

最後の最後に記念撮影です。みんないい顔をしています。ご協力、ご参加ありがとうございました。

もういっちょ!当会の20周年をお祝いする飾り海苔巻きを樋口様よりいただきました。スバラシイ!これまたありがとうございました。

あと、可愛いクジラやカエル、カニののりまきも、子ども達におおうけでしたよ。

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