ベッコウトンボ調査2020.04.25

ベッコウトンボ調査続行中です。4月25日の調査では、少し増えました。周辺の草地から池の中に戻ってきているようです。羽化はまだ続いているようですが、そろそろ本格的にナワバリ行動や産卵が見られるようになります。

増えたものの4月11日を越えることはできなかったですね。でも、まだ羽化したての個体も見られたので、ダラダラと羽化が続く可能性も残されています。しかし、いずれにせよここ6年間で最低であることにはかわりありません。う〜む。

野依新池周辺には、今となっては貴重な土水路が多く残されています。全国的に失われてしまった小さな里山の生態系がここにはあります。土水路で育ち羽化するトンボ類もいますが、開発の波がどんどんと押し寄せています。猪柵の向こうには三面張りのU字溝が重ねられています。もし全ての土水路が三面張りになってしまったら、ある種の両生類、昆虫類などは残念ながら絶滅します。種数はどんどん減ってしまい、トンボの楽園という野依新池のキャッチコピーは使えなくなるかもしれません。といいますか、すでに環境は大きく変化してしまっています。

ほんの数年前までは写真ようなチガヤの草地が一帯に残されていました。こういった場所はベッコウトンボにとって必要不可欠なものなのですが、農地法の改正以降、野依新池周辺では本当に見事に無くなってしまいました。種の保存法適用種であるベッコウトンボの存続が難しくなる大変な事態なのですが…。

チガヤの草地は、植野池の堤にわずかに残されていますが、例年、農繁期前の連休ごろに堤の手入れとして草を刈り取ります。草地が本当に無くなってしまったので、今年は植野地区の方にお願いして草を刈らないようにしていただきました。快く受け入れていただけたことに大変感謝しています。ベッコウトンボも喜んでいると思います。おかげで、何とか急場をしのげます。本当にありがとうございました。

5月いっぱいはベッコウトンボの姿が見られると思いますが、連休中くらいが池で見られる最盛期ですね。今年は、長崎県の五島や宮崎県の方からも視察に来る予定でしたが新型コロナウイルスの影響で中止となってしまいました。毎年全国各地から研究者や自治体の方々が視察にみえられます。注目度は非常に高いです。

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