突然ですが、7月1日を『中津干潟の日』と宣言いたします。
私たちは20年前、目の前の海のすばらしさに感動して名前を付けました。 その名を「中津干潟」と言います。今、この名前を知らない市民はほとんど いないと思います。20年かかってようやくここまでやって来ました。
「中津干潟」には、生命の息吹がいつもあふれています。春には、シギ・ チドリの群れが巨大な雲のように群れをつくり、夏にはカブトガニのつがいや アカテガニが岸辺に卵を産みにやって来ます。秋には、数千㎞を旅したシギ・ チドリやその他の渡り鳥たちがその翼を休め、冬には海の薫り豊かな海苔が 食卓を潤わせます。もちろん他の魚介類も美味しいですよね。
私たちの願いは、この世界にかろうじて残された、この豊かな生命のゆりかごを次の時代に確実につないでいくことです。今を生きる私たちがご先祖様 から受け取った自然の恵みをそのまま未来の人々に伝えることです。
そこで私たちは、中津干潟をたたえ、より多くの人々に改めてその自然の すばらしさに目を向けてもらうため7月1日を「中津干潟の日」と定める ことにしました。不遜なことではありますが、20 年の活動に免じてお許し いただけたらと思います。
日常世界の自然のすばらしさにはなかなか気付くことができません。ですので、あえてここに記念日を定めようとするものです。なお、同時に7月を 中津干潟の月「NAKATSU HIGATA MONTH」として同様に中津干潟の 自然を称揚していきたいと思います。ご理解とご支援をよろしくお願いします。
7月1日の中津干潟の日や中津干潟MONTHに何をするの?という問いかけがもしあったら、こう答えましょう。何をしてもいいけど、ちょっとだけ なかつひがた の事を考えて下さい、と。
本当になんでもいいです。ちょっとだけ海岸のゴミを拾ったり、お店屋さんは期間限定海の幸メニューを出してみたり、自宅で料理をする方は、地元の魚を買って食べたりしていただけると良いと思います。
浜遠足や干潟観察会などの昔の思い出に花を咲かせたり、実際に行って松林の下で潮風に吹かれて過ごすのもよいでしょう。ただ、どこかに必ず なかつひがた へのリスペクトを込めてくれると水辺に遊ぶ会としてはとてもうれしいです。
一年に一度くらいは、日本に残された貴重な干潟の海、自分たちの暮らす町、生まれ育った町の海について思いを馳せる日として皆さんに認められたら、中津干潟も喜んでくれるのではないでしょうか。