映画「A PLACTIC OCEAN」を見てきました。2016年の映画ですが、昨今の海ごみ問題の概要をほぼ網羅しておりました。近年、海ごみの問題は、注目度が急激に増したこともあり、この4〜5年の間に新たな発見などもいくつか出てきています。ので、この映画が言っている事にそれらを加えたり、少し修正したりすることをおすすめします。
映画の内容については、ごらんになるのが一番だと思います。水辺に遊ぶ会的に感想を言わせていただくと、すばらしい自然の映像もあるけど、少しこわいなぁという印象を持ちました。そして、これ見たらみんな不安になってしまわないかなぁと心配にもなりました。
新型コロナウイルスの時もそうでしたが、よく分からないものを「正しく怖れる」のは案外難しいことなのです。学者さんは、自分の研究の視点から発言されることが多いので、私たちは、いくつかの研究者の意見を総合して判断する必要が出てきます。どんなに優れた先生でも1人の専門家の話をきくだけでは不十分で、いろんな専門の方々から情報を得る必要があると思います。予防原則、リスクなんて難しい用語がありますが、どこで安全、キケンの線を引くかは言葉以上に難しいと思います。
水辺に遊ぶ会としては、干潟を、海を、自然を好きになってもらうことが一番大切と考えています。ですので、必要以上に怖がせたり、怒る気持ちをむくむくとわき上がらせたりするのはどうも苦手なのです。まぁ時々怒りもしますが…。
ともかく、この映画が海ごみ問題を考えるきっかけにはなって欲しいと思います。でも、まず、もっと、目の前の自然にふれて遊ぶところからはじめることをおすめしたいんですが…ダメですか?
あと、主催者の方が水辺に遊ぶ会製作の海ごみ問題の冊子「つながる海 みんなの自然」を参加者の皆様に配っていただいておりました。ありがとうございました。ちなみに映画は28日まで別府ブルーバード劇場で上映されているようです。