3月26日中津市「野依新池」に恒例のベッコウトンボ調査を行いました。例年この頃は出たり出なかったり、というよりまず出ないのですが、今年は羽化が早いという情報をいろんなところから得ておりましたので、すこしばかり期待しつつの調査となりました。
で、１頭確認しました。とりあえず出てくれて良かったという感じですかね…。野依新池をとりまく状況はどんどん悪くなってきているので毎年ヒヤヒヤしながらの調査です。
周辺を歩いていると不法投棄がすごいですね。ミカンを捨てたり、名前付きのゴミを捨てたりなかなかなものです。しかも、「不法投棄をしたら5年以下の懲役、1000万円以下の罰金」と書いているそばに捨てているのでほんとうにすごいです。
あと、ひたすら草地がなくなってしまいました。昨年新池の堤体と周囲の草刈りを辛抱していただいたので何とかすこしだけ草地が確保されています。あと、国道交通省九州地方整備局大分工事道路事務所中津維持出張所などのご協力で国道10号線の法面の一部も草が残されました。助かりました。それから、植野池の堤についても、昨年６月まで草刈りを待っていただきました。何とか草地を確保する事が今の最低限のミッションですね。だって見事に草地が消えてしまいましたから…。
植野池は水位が乱高下という感じで、昨年は大水で、今は水位がかなり下がっています。うまいこと羽化するかわかりません。野依新池も昨年の秋の水位がかなり下がってしまったのでこれも心配です。お正月あたりから水位は回復し、今は例年と同程度になっています。
これから５月ごろまで調査が続きます。６月の頭くらいまでベッコウトンボは見ることができます。
今年初のベッコウトンボです。これからがシーズンですが数が出るか心配です。
近くの池には、サナエトンボの仲間達がポチポチでていました。タベサナエです。
