6月5日朝から「帝王紫ワークショップ」を漁師レストランの「ひだまり」さんで行いました。当日はあいにくの小雨、そして午後から本降りとなってしまいました。例年行ってきた「直接染め」だと開催できなかったかも知れません。ですが、ご安心を。今回は「還元染め」に挑戦です。
今回染めるのは、香りの袋「サシェ」とハンカチ大の布です。染め方は還元染め(建て染め)です。アカニシの色素はジーンズとかを染める色素のインディンゴとそっくりです。なので同じような染め方が出来ます。今回は、新たにそのような方式で染めさせて頂きました。
帝王紫というだけあって、貝染につかう染料の値段は中々高価です。大昔は金以上の価値があったと言いますが、現在でも決して安くは手に入りません。
はじめに漁師さんに、アカニシ漁についてのお話を聞きます。講話はおなじみ角木の漁師K.Tさんです。
刺し網でアカニシを捕るというと信じてもらえんのやら、とのこと。あと、九州北部豪雨の後一杯捕れだしたというお話は興味深かったです。人間にとっての災害も自然にとっては恵みになることもあるということでしょうか。
本日の流れとい染色の手順などについてO副理事長、アシスタントのAさんのぼけ突っ込み漫才です。
アカニシの説明と割りの実演。
アカニシのパープル腺ってどれどれ。あぁこれかぁ、ちょっとしかないよねぇ。
今回は、鍋で布を煮ます。食べるわけではありません。
参加者の皆さんが手に手に絞りを入れた布をこの鍋に投入です。
待つことしばし…。鍋から布を取り出して、布を空気にさらします。
するとどうでしょう、みるみる布が紫色に染まります。
そして、お待ちかね、アカニシづくしのお料理です。ひだまりのママ、おいしかったです!
大分大学の都甲由紀子先生から帝王紫についていろいろと教えて頂きました。ありがとうございます。
マスク越しですが、作った作品と一緒にハイチーズ!でもちょっと小さいかなぁ。香りは素晴らしい!