縄文時代の貝の同定

5月30日に縄文時代後期(4000年〜3000年前頃)の遺跡周辺から出た貝の同定を依頼されたので専門家の先生に見てもらいました。その結果、いわゆる貝塚ではなく何らの道具として使っていたものがまとまって出土したものではないかとうことになりました。

発掘されたのは随分と前のことで、誰が同定したかも分からず、もう一回詳しく見てみようということになりご依頼が来たとうことです。先生によると見せてもらった貝類は、干潟と言うよりも少し沖の方でみられる貝類で、しかも肉食性の貝が捕食した跡があることなどから、浜に打ち寄せた貝殻を集めたものではないかということでした。さらに、特定の貝には、使用痕なども見られることから、何らかの道具として使っていた可能性も見えてきました。

おもしろいですね。普通の貝塚だったら「食べカス」のようなものがいっぱいでるはずですが、この遺跡からはそのような貝はほとんど見つかっていません。土器を作るときに、なでたり、模様を入れたりするのにつかったんじゃないかなぁと空想は膨らむ一方です。

同定中のW先生。ビミョウなのもあったけどほとんどを調べ上げました。

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