7月19日に、野依新池と植野池のちょうど中間地点にある「尾無の湿地」の保全作業を行いました。尾無の湿地は、ベッコウトンボやニホウサンショウウオなどの希少生物が暮らしてる重要なところで、現在、環境省の自然共生サイトに申請しています。今年前期の自然共生サイトへの申請は九州で8件行われていて、中津市では「尾無の湿地」が唯一の申請となります。
今回の保全作業は、主に草刈りで、4名のスタッフで行いました。一見草ボウボウの土地ですが、よく見るとヒメガマなどの抽水植物が生育しているのがわかります。湿地の植物と草地の植物が混在しています。もともと、湿田だったところで、永年放置状態でしたが、それが逆に希少な生物の生息を促す環境になったものと考えられます。
作業前の状態です。手前にヒメガマの群落が見えます。
尾無の湿地の北側は乾燥していてセイタカアワダチソウがいっぱい!
補助金で購入した草刈り機を本格始動です。草刈り機での作業は3名で行ったので、1台は自前ですが…。
草ボウボウなので結構大変です。根こそぎ刈り取るのではなく、できるだけ、乾燥しないように心がけながらの作業となりました。
今後は、一部溝掘り作業なども行いながら、少しずつ育っていくビオトープとして整備したいと考えています。
午前中とはいえとても暑い日で、汗びっしょりですが元気に作業を終えることができました。