ひがたカフェ

1月23日夜2ヶ月に一度恒例の「ひがたカフェ」が行われました。今回「鳥」がテーマの予定でしたが、都合により「大新田の生きものたち 〜アライグマ調査のための定点撮影カメラから〜」に変更しました。

アライグマは、言わずと知れた「あらいぐまラスカル」(1977)のアニメーション放映がきっかけで、人気に火が付きペットとして飼おうと多く輸入されるようになりました。見た目はすごくかわいいのですが、実際はやっぱり野生動物なので凶暴な面があったり、感染症などの様々な病気を媒介するなど問題が多く、現在では駆除の対象となる特定外来生物として扱われています。ちなみに「ラスカル(rascal)」はいたずらっ子、ならず者の意味です。その名の通り、今ある自然の生態系に影響を及ぼしたり、多大な農業被害を起こしたりします。人間の都合で、ペットとしてもてはやしたり、駆除の対象としたりと彼らにとっても迷惑な話で、本来住んでいる場所からあんまり動かさないようにすべきですよね。

近年中津市の山間部山国や耶馬溪などに隣の福岡県側から多くのアライグマが侵入してきました。福岡県側山間地では既にかなりの頭数になっていて果樹などに農業被害が出ていると言います。彼らは、見た目はタヌキに似ていますが、実際はサルに次いで器用でどこにでも入り込む能力があります。アニメのラスカル君もトウモロコシに食害をあたえるシーンがあります。また、繁殖力も旺盛で、条件が整えば爆発的に増えます。耶馬溪でも推定頭数が150頭を越えるという試算もあります。1年で5倍にもなるとされているので、果たして現在何頭が耶馬溪の森に暮らしているのかわかりません。

それはさておき、大新田にその足跡が見つかったのが2017年のことでした。でも確証が得られなかったので、定点カメラを数ヶ所に仕掛けて調べる事にしました。2018年に中津市内植野地区でカラスの駆除用のワナにアライグマがかかりました。すでに中津の旧市内に侵入していることがはっきりしましたが、大新田では撮影できませんでした。それが2019年夏についに写りました。最初写真の画質が悪く、タヌキかアライグマかはっきりしませんでしたが、その後はっきり分かる写真が記録できたことから間違い無いことがはっきりしました。

写真を詳しく調べると、まだこの地域に定住しているという感じでは無さそうです。むしろ、他の生き物の撮影頻度が高く、彼らがアライグマの侵入を防いでいるとも考えられる節があります。とにかく多く写っているのが「キツネ」です。はっきりはしませんが恐らく3個体以上のキツネが生活しています。それから、「タヌキ」「イタチ」「ウサギ」などのほ乳類、「オオタカ」「ノスリ」などの猛禽類、「ヤマシギ」「キジバト」「コジュケイ」などの中型の鳥たちも撮影されています。

この日はこういった生きもの達の映像を見て地元の自然の中で元気に生きている野生動物たちのことを考えました。大新田海岸は、周りに工場や大きなお店なども多いのですが、まだまだ濃厚な自然の息吹が残されていることが分かります。私たちが気付いていないだけで、見えないところで彼らは雄々しく生きているのです。

ノスリ君ここでエモノを獲って食べているようです

この人が一番多いですね。キツネ。

ウサギの通り道にカメラを設置したみたいで結構写ります。

でイタチ君。

カメラ目線のキツネ。もしかしたら彼らのおかげで、アライグマ君が大新田に侵入できないのかもしれません。

タヌキ君。アライグマと紛らわしいですが、よく見ると全然違います。

で、この方がレッサーパンダ…ではなく「アライグマ」です。よく見ないとタヌキと区別が難しいです。

尻尾のシマシマがタヌキと違います。あと全体のフォルムも。

最後に、カフェの様子です。

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