イボキサゴ

中津干潟の海岸にいっぱい抜け殻があって、ほとんとヤドカリの巣になっておりますが、沖の方に行きますと生きてる元気なイボキサゴに出会えます。岸近くにはいないようですね。

沖の砂は浜の砂と違って、ドロや有機物が少なめな感じで、さらさらなんだけど、水分を含むとモッサリした感じになります。一見砂漠のようにも見えるのですがそこには様々な生きものがいっぱいです。

このイボキサゴの這った跡を探知しながらターミネーターみたいに延々ついてくるヒラムシなんかも見られます。で、ヒラムシがイボキサゴに追いつくと、なんと言うことでしょう!イボキサゴが跳ね回ります。これは、単に逃げるだけでなく這い跡をわからなくしようとする戦略のようです。その光景は、のたうち回っているような感じなので、必死さが伝わってきます。でも、しばらくすると何事もなかったように、でんでん虫のようにのろのろ這い回り始めます。

巻き貝には珍しい有機物などをこして食べる「濾過食」です。だから海の汚れに弱いんだとか…。

右上がイボキサゴ、左下はムギワラムシ。イボキサゴの貝殻はおはじきの起源の貝らしいですよ。

中津の生きものたちカテゴリーの記事