中津干潟の日の集い

7月1日の「中津干潟の日」に初の試みとなる「中津干潟の日の集い」を中津市大新田のひがたらぼ周辺で行いました。前日から大雨となり天候的にはサイアク?とまではいきませんがかなり大変な感じでしたよ。でも、元気なスタッフ、寛大なお客様に支えられ楽しくイベントを行う事ができました。

それでも、なんでもメゲずに雨に打たれながら会場設営、お客様の受け入れ準備…がんばりました。会場にはテントを4張り、メインステージ?には大型?モニターを設置しましたよ。そのテント設置は前日の土砂降りの中、雷の音におびえつつやりました。開催にあたっては、大分県のまちづくり推進事業の助成を受け、他にも地主様をはじめ多くの方々の手をお借りいたしました。ここに御礼を申し上げます。ありがとうございました。

さて、行事の中身ですが、はじめに足利理事長が、このイベントの趣旨説明と春の褒章についてのご報告と御礼、水辺に遊ぶ会の活動等についてお話をさせていたきました。続いて「中津干潟はじめて物語」ということで、草創期のメンバーの内、代表3名がステージに立って、水辺に遊ぶ会の会報「ガタガタ通信」の第1号〜3号をみんなで見ながら、当時どのようなことがあったか、どういった経緯で「中津干潟」なるものが生まれたかについてお話をしました。知らなかった新事実も飛び出し、懐かしさと当時の楽しさが伝わってきたのではないかと思います。

続いてリレートークということで、中津干潟に深く関わっている様々な分野の方々に、それぞれの中津干潟や水辺に遊ぶ会を通じて感じたことなどを語って頂きました。

はじめに、若いころから中津干潟で精力的に調査・分析・研究活動を行ってきた和田太一さん(大阪府 NPO法人南港ウエットランドグループ理事)に「生きものからみた中津干潟」と題して中津干潟の不思議な生きものたちについてお話し頂きました。生きものと人々の暮らしと生業が現在進行形で共存している数少ない場所として中津干潟はとても貴重であるというようなお話でしたよ。

次に、ここ10年近くの間に本格的に中津干潟の調査・研究を行っている下関の水産大学校の南條楠土先生と学生さんたちにお話をいただきました。演題は「学生の調査研究からみた中津干潟 」。歴代の学生さんたちとその研究内容について、笑いあり涙?ありの楽しいお話でした。今、アオギスやボラ、ウナギを研究している学生さんたちからもそれぞれお話をいただきました。頑張ってね。

3人目は、中津市内で小学校の先生をされている、外園雄一さんに「自転車で下って感じた中津干潟」と題してお話をいただきました。外園先生は、子どもたちに頭だけで考えるのではなく、五感を通して世界をしってもらいたいと、自分たちの暮らしている場所を水の流れに注目して考えてもらう活動をやってきたそうです。日田と中津の間の山に分水嶺があり北側に流れる山国川の流れに沿って自転車で中津干潟まで降りる体験をやったそうです。おもしろいですね。

4番目は、大分県の水産関係の部署にお勤めの中川彩子さんに、「私と子どもと中津干潟」と題し、漁業資源の変化や水辺に遊ぶ会との関係などについて語っていただきました。アサリ隆盛から衰退、増殖のための努力などの他、子どもたちと体験したタコ壺漁体験の楽しい思い出など、オモシロエピソードも加えつつ楽しくお話しいただきました。

5番目に、中津市角木の漁師、田中清さんは「漁からみた中津干潟 」という演題で、昔の漁業の様子や水辺に遊ぶ会との関わりのはじまりなど懐かしいお話をいただきました。海から単に魚介類を獲るだけでなく、そういった魚介類が山や川などの豊かな自然があってこそ元気に育っていること、ひいてはそれが生業を支えていることなどを深く理解したお話はとても腑に落ちましたよ。

6人目は、当日のお昼ご飯を用意下った、漁師レストラン「ひだまり」の店主で漁協婦人部の泉美代子さん。演題は「今日の料理と中津干潟」ということで、いつも中津干潟の海の幸をふんだんに使って料理をしていること、今日の料理には、ハモなどの魚介の他、青のりを使ったおにぎりなど中津の海の味についてお話をいただきました。そしてオイシイお昼ご飯もいただきました。

そうこうしている内にお昼になってしまったのですが、水辺に遊ぶ会が目指している「ラムサール条約湿地自治体認証制度」通称「ラムサールシティ」の勉強会(地球環境基金助成)を秋から冬に行うことを告知させていただきました。

最後に、来年度に「第43回豊かな海づくり大会 〜おんせん県おおいた大会〜」があることなどの告知もさせていただきましたよ。今年度各地でプレイベントもあります。ニュースなんかで耳にしたら、いろんなイベントもあるようなので参加してみてください。そして、ぜひ海のことを考え、海の幸を楽しみましょう!

受付スタッフ雨の中でも元気なのが取り柄です!

理事長あいさつ。相変わらずかたい感じですが、それでもだいぶ親しみやすくなったかな。

春にいただいた緑綬褒章(状)です。ご披露する機会もありませんでしたのでここで報告です。

中津干潟はじめて物語で「中津干潟」が生まれたころの話をする安部正会員と奥村副理事長。

土砂降りの中、お話をききに来てくれた皆様ありがとうございます。今度は是非晴れの日に…。

「生きものからみた中津干潟」中津干潟の生きものたちを一番知っている和田太一さん。

「学生の調査研究からみた中津干潟」学生たちと体当たりで調査する水産大学校の南條楠土先生。

ボラの研究を進める学生さん。中津のボラはどうですか。

こちらはアオギスのご研究。今中津干潟でサンプル収集中。

ウナギの研究を進めております。がんばってね。

「自転車で下って感じた中津干潟」熱血先生の外園雄一さん。自分の目で見て体験してを大切に!

「私と子どもと中津干潟」水産の視点と親の視点から中津干潟のお話です。

「漁からみた中津干潟」囲い刺し網技術を継承する漁師田中清さん。講演後すぐに海に漁に行きましたよ。

「今日の料理と中津干潟」漁師レストラン「ひだまり」の店主。お昼ごはんおいしかったです。

論より証拠。軽食といいながらしっかり昼ご飯です。中津の山海の幸がいっぱい。

大学生たちに講義する、漁師の田中清さん。学生さんたち…相当インスパイアされたみたいです

こちらは研究チームのお二人。普段は泥まみれ、汗まみれで調査です。がんばってますよねえ。

初代理事長の布看板をバックに資料映像を視聴中!

会場の片付けが終わったあと、講師・スタッフそろって記念撮影です。

雨が降んなきゃ草地で楽しくやれたんですが、あいにくの雨。そんな中集まられたお客様に感謝です。

終わった頃に雨もあがり…片付けは楽にできましたが、来年こそは好天の中でやりたいなぁ。

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