小楠小学校で松葉かき浜遠足?

10月28日小楠小学校の4年生と一緒に大新田の松林の成り立ちや歴史、浜遠足などについていっしょに学習しました。

30年ほど前まで中津市の子どもたちは、毎年春になると大新田海岸などで「浜遠足」を行っていました。とっても楽しいイベントでしたが、今では行われなくなってしまいました。なんでしなくなったのでしょう?それは、私たちの生活のしかたが大きく変わった事が関係しています。

70年ほど前までは、松林で松葉かきをして、落ち葉を日々の生活のための燃料として利用していました。なので、松林は毎日人が訪れ、林床をきれいに片づけていました。松は砂地のようなやせた土地を好みますので人が草や落ち葉を片づけてくれると喜びます。人々は燃料がもらえるので喜びます。松と人の良い関係がそこにはあったのです。

でも、石油やガス、電気が普及する事によって、松林の松葉は必要なくなりました。人が寄りつかなくなった松林は、だんだん荒れてしまいました。雑草が生え、外来種のニセアカシアの木などがひろがっていきました。

暗いヤブになると悪い人たちがやってきてゴミを捨てるようになりました。そうすると、もう子どもたちが安心して遊べる場所ではなくなってしまいました。それで、あれだけ子どもたちが楽しみにしていた浜遠足はとうとう無くなってしまいました。

でも、それで良かったのでしょうか?私たちは、浜遠足の復活を目指して松林の整備をすることにしました。当初はすべての松林をする予定でしたが、力不足でごく一部の整備だけにとどまっていますが、3年ほどがんばればヤブも元の松林に戻せる事がわかってきました。

今度小楠小学校のお友達がその松林にやってきて、楽しく「松葉かき」をしてくれるかもしれませ。とっても楽しみにしています。

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