コロナ適当な仮説を考えてみた

2月3日時点で、遠いところにも行かず、ほとんどヒガタラボと自宅の往復が続いています。コロナ対策というわけじゃないんだけど、結果としてコロナ対策になっているといったところでしょうか。でも経済活動には寄与してませんよねぇ。

さて、コロナ、コロナとちまたで騒がれていますが、アルファ〜オミクロン、もっと続いているのかなぁ。前回のパンデミック「スペイン風邪」は世界に猛威を振るって、いつの間にか終息しました。なんで終息したかもわからないまま終わっちゃったらしいですよね。このあたりのことをシロウトなりに考えてみました。

最初、ウイルスは、ケモノからヒトへ感染しました。人獣共通感染症というわけです。ウイルスにとっては新天地ということで、一般に強い病原性を持ったりします。もしヒトの行動範囲が狭ければ小さな村の中で、そのままウイルスとともに多くの人が死んだり、もしくは免疫を獲得してそのウイルスに耐性を持ったりすることで終息ということが考えられそうです。狭い範囲でウイルスが暴れ終息するシナリオの一つは、こんな感じなんじゃないでしょうか。

でもヒトは移動、交流しますのでウイルスは、どんどん広がります。広がりの範囲は、ヒトの行動半径に比例するでしょう。今だったら世界中ということですよね。変異しながら、感染し続けるということになりそうなのでエンドレス…となるかもしれません。こうなると終息に向けた議論は、ヒト社会の方ではなく、ウイルスの方からのアプローチを考えなくてはなりません。

ウイルスの世代交代は高速で、分子進化学に照らせば猛烈な速度で進化します。ここで言う進化というのは「変化」くらいに思ってください。進化して猛毒になるといった事ではないのでご注意。とにかく、ものすごいスピードで変化します。彼らとしても何とか生き残るための戦略を立てねばなりません(そんな”意志”があるかどうかは別にして、そのような存在なのです)。そうなると、宿主のヒトを殺してしまっては元も子もありませんので、できれば毒性を抑えてヒト社会の中にズーッと生き残る状態になりたいのではないでしょうか。

その時、別に狙っているわけじゃないでしょうが、進化の試行錯誤の中で、当初より少し弱毒化し、しかも感染力が強い変異が生じたとします。それが広がった時、罹患者は軽度の症状を経て免疫を獲得し、場合に寄っては強毒性の同じウイルスの影響を受けにくくなることもあるのではないでしょうか。つまり、うつりやすく毒性が低い変異株が全体に卓越する。なので、結果として生かさず殺さずの病原体としてヒト社会の中に共存するようになる。毒性の強い変異株は時間の経過と共に退場する。つまり、進化したやつは一種の自然のワクチンとして作用する。

ただ、この仮定のシナリオも必ずしも予測可能なものでは無く、環境の影響を受けながら進化の偶然がそちらに傾いただけかも知れません。もしかしたら、毒性が強く、感染力が強い株があっという間に世界を席巻する、なんてシナリオもあるかもしれないのです。

なんだか、そんな自然界の仕組みの一端がみえてきたような気がします(勘違いかなぁ)。やっぱり自然って面白いですね。

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