2023年の元旦に思うことについて少し書き記しておきたいと思います。
まず下に私たちの活動についてわかりやすくしたつもりの小文をのせますね。
これから生まれくる君が、
カブトガニと出会えるために…
その時 わたしたちは
もう昔の人になっているだろうけど
今 力いっぱい走りながら考えています
遠い いつか
話しかけてね…
やっと会えたねって。
「カブトガニ」のところは「スナメリ」でも「トンボ」でも、もしかしたら「大根」でもかまいません。今、わたしたちが見て、触って感じられるものを遠い未来の人々にも残しておきたい。それが私たちの願いであり、祈りです。
私たちはみな、いずれこの世と おさらば するわけですが、その時までに何を残せるか、次の人々のためにできることって何だろうって考えるって何だか楽しい いとなみです。
大切なものを残しておけば、残されたことに いつかだれかが気づいて話しかけてくれるかもしれません。その時、おはなしするのは誰と誰になるんでしょうね。
これまで私たちは、ずっと何かを得よう、何かをうばおうとしてきたような気がしています。まぁそれは日常であり、時には生きていくために大切なことでもあったと思います。
ただ、身の回りにものがあふれ、たぶん満ち足りているのに、まだ十分じゃないよねってさそわれ、意識することなしに他からうばいとるような仕組みがいろんなところにつくられています。
それで、うまくいけばいいんだろうけど、どうもそうではないことに多くの人々が気づいてしまったようです。うばい取ろう、手に入れようとすればするほど遠のくものが、私たちが心から求めるものであるということに。
ねぇねぇ
大人の人なら知ってるよね
「海の幸」って
うみのしあわせ
って読むんでしょ?
私たちは「うみのしあわせ」が私たちのそれに真っ直ぐ結ばれていることを知っているので、これからも力いっぱい走りながら考えていきたいと思います。その時、君とおはなしできることをうっすら楽しみにしながら。
みなさま、今年も海とたわむれながら、元気で楽しくお過ごしください。
中津干潟とスナメリ
《photo by Taichi Wada》