11月29日中津市大新田の松林で、小楠小学校の4年生たちが「松葉かき」を行いました。
かつて大新田の松林は、小楠小学校の校区内にある海辺のいこいの場でしたが、近年は、コンクリート護岸や松林の放置によるヤブ化、ごみの不法投棄などによって、地元でも人々の生活から少し遠い存在になってしまいました。20年ほど前までは、中津市の小中高校などで「浜遠足」とよばれる行事が恒例行事として行われていましたが、松林の劣化とともに人々の心も海辺から離れ、いつしか行われなくなっていきました。
この状態を何とかよくしたいと水辺に遊ぶ会は、5年前から松林の整備を始めました。ヤブを切りひらいて、定期的に草を刈り3年あまりの年月を経て昔の松林に近い景観を取り戻しました。「復活!浜遠足」をスローガンに松林の整備を行ってきましたが、これまで地元企業のTOTO社員の方々や多くのボランティアの皆様の力を借りながら何とか活動を続けることが出来ました。そして、ようやく地元の小学生達に昔の子ども達と同じ体験をしてもらえるまでになりました。ちょっと感慨無量な感じです。
子ども達も初めての「松葉かき」にも関わらず、みんな上手にそして熱心に作業をしてくれました。ガゴ(熊手・ガンゼ(ジ)キ)を使って松葉を集め、大きな布バケツやテミを使って松葉の集積所に運びます。運ばれた松葉は後日、米ぬかと混ぜられ堆肥づくりに使われます。
松葉かきの体験が終わると、今度はお楽しみ「宝探し」を行いました。今回は、松ぼっくり集めが主なミッションでしたが、普通の松ぼっくりの中に、色付きのやつが隠れていて、それを見つける遊びを混ぜ込みました。特に「黄金の松ぼっくり」は超レアもので5つしかありませんでしたが、女の子の方が上手に見つけたようでした。
かつての「浜遠足」が復活したすばらしい授業でした。これが中津市内の多くの学校に再び広がっていくことを願っています。そして海が身近だったことを思い出して欲しいと思います。最後に先生方のご努力と保護者の皆様にお礼を申し上げます。そして何よりも子ども達の仕事ぶりに感謝いたします。ありがとうございました。
さぁ松林で「松葉かき」開始!
初めてなのにみんな本当に上手だ!
お〜取材を受けているのか?明日は有名人か?
ガゴで地面に広がる松葉をかいて集める。そして布バケツに入れて松葉の集積所へ。
松葉置き場には、四角い箱があって、これを使って堆肥をつくります。だいたい半年から1年かかります。
松葉かきが終わると、今度は宝探しだ!だれが金の松ぼっくりをゲットできるか1