今年最後のカブトガニ成体調査

今年はカブトガニが多く誤獲された年でした。不思議と傷の少ない個体が多かったのも特徴でした。

カブトガニは生きた化石と言われ、2億年前から姿を変えずに現在まで命の灯をつないでいます。ですが、漁業者にとっては迷惑者で、網にかかると絡まって取れません。仕方なしに大切な網を切り取ってしまわなければならなくなります。その修理の苦労や費用も馬鹿になりません。

そんな中、漁業者の方の協力を得られることは本当にありがたいことだと思っております。中津干潟の自然の豊かさを象徴する生きものであることは間違いありませんが、生態系の中での役割は、まだあまりよく分かっていません。これだけ大きな生きものですから、何らかの重要な役割を持っていると思われます。

ただ、自然は広大で複雑です。研究者といえどもカブトガニの全てが分かっているわけではありません。むしろまだ分かっていないことの方が多いのです。思わぬ重要な役割を人知れず果たしているかも知れないのです。アメリカでは、その血液でつくる試薬が医療の現場で重要な位置を占めていることが知られています。

カブトガニは不思議がいっぱいです。若い皆さんにこの不思議な生きものについて知ってもらうと同時に、将来その不思議の秘密を解き明かしてもらいたいなぁと思っています。

いただいたカブトガニは計測、マーキングの上放流しています。

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